セルフメディケーション シリーズ 対談:おやつとセルフメディケーション

セルフメディケーション シリーズ 対談:おやつとセルフメディケーション

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連載Vol.1 機能性おやつと健康 「日本を健康にする!」研究会会長 矢澤 一良氏

「日本を健康にする!」研究会会長 矢澤 一良氏

連載Vol.1 機能性おやつと健康

Q:
今日はどうぞよろしくお願いします。私は先生の推奨している「機能性おやつ」の、おやつと健康を結びつける考え方に感銘を受けたのですが、先生が『「日本を健康にする!」研究会』で「機能性おやつ」プロジェクトを始められたきっかけを話していただけますか。
A:
まずは自分自身がおやつが大好きということがあります(笑)。しかし、従来「おやつの食べすぎはよくない」とか、「おやつを食べると太る」などと、マイナス面が多く言われてきました。これは非常に残念なことです。食事をしっかり取った上で、さらに栄養を補うようなおやつを食べることは、健康にも美容にも役立つのです。
厚生労働省や農林水産省のホームページを見ると、私たちが摂るべき食材をコマに例えたイラスト「食事バランスガイド」が載っています。下の方のとんがったところに果物や乳製品、その上が肉や魚などの副菜、サラダや煮物などの野菜の副菜がその上にのり、一番上は主食のごはんやパンです。このイラストで、おやつである「菓子・嗜好飲料」は、コマを回すヒモになっています。必要な栄養をバランスよくとり、それに楽しみである「おやつ」を加えると、食生活がなめらかに回転するというわけです。おやつの効能は、厚生労働省や農林水産省でも認められているんです。
「食事バランスガイド」~おやつである「菓子・嗜好飲料」がコマを回すヒモになっている「食事バランスガイド」厚生労働省・農林水産省決定(平成17年6月策定)
Q:
食生活におけるおやつの役割は大きいのですね。
A:
その通りです。そんなおやつに、さらに健康を維持したり増進したりする機能性成分が加わったのが「機能性おやつ」です。
最近は、朝食をとらなかったり、夜遅くに飲食したりと人々の食生活も乱れがちです。よほど食生活に気をつけている人はともかく、普通の人が食事だけで栄養バランスを取るのはなかなか難しいものです。食事の合間にビタミンやミネラルなどの機能成分が入った「機能性おやつ」を口にすれば、栄養を補えるだけでなく、食生活も豊かになる。とても理にかなっているんですよ。「機能性おやつ」を美味しく楽しく食べて、健康増進に役立ててほしい――そんな思いから、「機能性おやつ」の普及活動を行っています。

私どもの『ドクターズチョコレート』も「機能性おやつ」として認定していただき、「OYATSU」マークをいただいています。ありがとうございました。

VOL.2 へ続く >>

矢澤 一良(やざわ・かずなが)
プロフィール
「日本を健康にする!」研究会会長。早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構規範科学総合研究所 ヘルスフード科学部門研究院教授。1972年京都大学工学部工業化学科卒業。株式会社ヤクルト本社・中央研究所入社、微生物生態研究室勤務ののち財団法人相模中央化学研究所に入所。東京大学より農学博士号を授与される。2000年湘南予防医科学研究所設立、東京海洋大学大学院ヘルスフード科学講座客員教授、東京海洋大学「食の安全と機能(ヘルスフード科学)に関する研究プロジェクト特任教授を経て2014年より現職。予防医学、ヘルスフード科学、脂質栄養学、海洋微生物学、食品薬理学を専門とする。『ニッポンを元気にする!「機能性おやつ」の効能&レシピ』(impress QuickBooks) 他著書多数

「日本を健康にする!」研究会 
https://www.nihon-kenko.jp/

ニッポンを元気にする!「機能性おやつ」の効能&レシピ』 矢澤 一良 著
(インプレス・クイックブックス)

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