セルフメディケーション シリーズ 対談:食とセルフメディケーション

セルフメディケーション シリーズ 対談:食とセルフメディケーション

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連載Vol.3 食からのセルフメディケーション 有限会社メディック代表取締役 水野 敦典氏(薬剤師)

有限会社メディック代表取締役 水野 敦典氏(薬剤師)

連載Vol.3 食からのセルフメディケーション

Q:
セルフメディケーションと「食」の関係については、どのようにお考えでしょうか。
A:
「食」というのは、とても大事なことだと思っています。例えば糖尿病の患者さんは、血糖値ばかりに意識が向きがちですが、実は塩分の摂取量が多いのも問題で、約半数の患者さんは腎機能が低下して透析をしなければならない状態です。薬剤師が「塩分にも気をつけてくださいね」と声をかけて、患者さんの注意を促すことができれば、状況は変わるかもしれません。
Q:
当社の『ドクターズチョコレート』は、ノンシュガー、低GIといった機能性を持たせたことで調剤薬局を中心に取り扱っていただいています。この『ドクターズチョコレート』も企画段階では単に「健康にいいチョコレート」というぐらいの認識だったのですが、糖尿病の患者さんやそのご家族などから多くの反響があり驚きました。
A:
飽食の現代、生活習慣病やメタボリックシンドロームなどの新たな症候群が健康維持を脅かす課題として出てきています。特に食事制限をしている人にとって、甘いものが食べられないことがストレスになったり、隠れておやつを食べてしまう「隠れおやつ」につながったりします。それを考えたとき、量さえ守れば食べても罪悪感を覚えずにすむ『ドクターズチョコレート』の存在は大きいでしょう。薬局学会でもブースを作って紹介したそうですね。

薬剤師の方々に紹介するのですからエビデンスもしっかりとって説明させていただきました。おかげさまで、大勢の薬剤師さんから糖尿病患者やその予備軍、メタボリックシンドロームの人などに「お勧めできる」という声をいただいています。もちろんチョコレートは選択肢の一つです。お酒ならポリフェノールがたくさん含まれている赤ワインをとか、いろいろな角度からのアドバイスを薬剤師の方から受けられれば、お客様もご自身の健康管理に役立つのではないかと思います。

VOL.4 へ続く >>

水野 敦典(みずの・のぶおき)
プロフィール
有限会社メディック(マスタリーE&T研究所)代表取締役・薬剤師。東京薬科大学卒。
田辺製薬株式会社・アポプラスステーションを経て1999年に有限会社メディック設立。調剤薬局のマネジメントやコンサルティングなどに携わる。また「医療・医薬品情報研究会」代表として様々なジャンルの講師を招いてセミナーを開催、その数は200回を超える。
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