連載Vol.1.ただの糖質制限とは違う「ケトジェニックダイエット」とは  斎藤糧三先生 (医師 / 日本機能性医学研究所所長)

連載Vol.1.ただの糖質制限とは違う「ケトジェニックダイエット」とは  斎藤糧三先生 (医師 / 日本機能性医学研究所所長)

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慢性病の根本解決を目指す「機能性医学」を推進したい

斎藤糧三先生 (医師 / 日本機能性医学研究所所長)

慢性病の根本解決を目指す「機能性医学」を推進したい

池田
本日はよろしくお願いいたします。まず、先生が啓蒙、推進されているケトジェニックダイエットについて教えてください。
斎藤
ケトジェニックダイエットは、糖質を制限すると同時に、タンパク質をしっかり摂るという食事療法です。糖質を制限すると、脂肪細胞で分解された脂肪酸の一部が肝臓で「ケトン体」という物質に変わります。糖の代わりに脂肪由来のケトン体がエネルギー源として利用されることで、脂肪が燃えやすい体に導きます。
池田
糖質制限ダイエットとは違うんですね?
斎藤
やみくもに糖質だけを減らした食事をしていると、筋力が落ちてしまったり、免疫力が下がって風邪が治りにくくなったりするなど、弊害が出ることがあります。糖質制限をすることによって、筋肉に含まれているアミノ酸を原料にして血糖を維持しようとする「糖新生」という現象が起こるんです。厚生労働省が推奨するタンパク質の摂取量は、女性ですと1日50g、お肉や魚に換算するとおよそ250gですが、しっかり摂れているという人は意外に少ないんですよね。そういう人が糖質制限すると、体のタンパク質がどんどん失われていっちゃうわけです。
斎藤糧三先生
池田
単純に糖を摂らなければいいというのは、正しいダイエットとは言えないということですね。
斎藤
そうです。そこで、糖質制限しながらタンパク質などの栄養素をしっかり摂るのがケトジェニックダイエットです。ケトン体は体の抗酸化力を高めるため、さまざまな体の不調や病気の予防にも役立ちます。

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斎藤 糧三(さいとう・りょうぞう)
プロフィール
医師。日本機能性医学研究所所長。1973年東京都生まれ。1998年日本医科大学を卒業後、産婦人科医に。その後、機能性医学をいち早く日本に紹介するべく日本機能性医学研究所を設立、日本で初めての認定医となる。現在、日本ファンクショナルダイエット協会副理事長、ナグモクリニック東京・アンチエイジング外来医長、サーモセルクリニック院長などを務める。栄養療法、アレルギーの根本治療、ケトジェニックダイエットの啓蒙、指導など、得意分野は多岐にわたり活動は幅広い。著書・監修本に『慢性病を根本から治す「機能性医学」の考え方』(光文社新書)、『糖質制限+肉食でケトン体回路を回し健康的に痩せる! ケトジェニックダイエット』(講談社)など多数。

「調剤薬局ジャーナル」2019年7月号より転載

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