食の専門家、栄養士が語るセルフメディケーション 株式会社エビータ代表取締役 浅野氏

食の専門家、栄養士が語るセルフメディケーション 株式会社エビータ代表取締役 浅野氏

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連載Vol.3.薬剤師と栄養士がタッグを組めば強力なパートナーになれる

株式会社エビータ代表取締役 浅野氏

連載Vol.3.薬剤師と栄養士がタッグを組めば強力なパートナーになれる

池田
調剤薬局で働く薬剤師や管理栄養士の方々に、何かアドバイスはありますか。
浅野
薬局で働いている栄養士からは「ただの販売員になってしまう」とか、「商品出しなど栄養相談以外の仕事が多い」という話をよく聞きます。薬局内に栄養相談ブースを作って相談を受けるのが理想の働き方と考えているのでしょうが、現実はそのとおりにはいきません。そこで視点を変えてみてほしいと思います。
例えば商品出しも、自分が患者さんにどんな商品を勧められるか、その知識を蓄える時間だと考えればいいのです。例えばドクターズチョコレートという商品を知っていれば、血糖値を気にしながらも甘いものが食べたいという人におすすめできますしね。取り扱う商品を知ることで、薬局で栄養士が提案できることが増えていきますし、提案の引き出しが増えれば発信できる幅が広がり、リピーター率にもつながります。
食に関する情報は栄養士の強みです。薬剤師さんは、栄養士をうまく活用してほしいですね。薬剤師と栄養士がタッグを組めば、患者さんのための強力なパートナーになれると思います。
池田
なるほど、お互いの専門分野を活かして協力すれば、患者さんに提案できることが増えそうですね。本日はお忙しい中、ありがとうございました。
浅野まさみ氏

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浅野 まみこ(あさの・まみこ)
プロフィール
管理栄養士。株式会社エビータ代表取締役。1997年、東京家政大学家政学部栄養学科卒業。同年に、管理栄養士国家資格を取得。総合病院、女性専門クリニック、企業カウンセリングにて1万8,000人以上の栄養相談を実施。その経験を生かし、健康サービスコンサルティングや商品開発、人材育成を得意とする。飲食店や大手食品会社のヘルシー商品の考案や駅弁、コンビニ商品のプロデュースなども担当。実践型栄養アドバイスが人気を呼び、「コンビニ外食健康法」「大人の食育」などの講演で年間100時間以上、全国を飛び回っている。2018年より、現役栄養士のスキルアップスクール「栄養士大学」を開講、栄養士大学学長、栄養士戦隊代表を務める。NHK『おはよう日本』、TBS『名医のTHE 太鼓判』をはじめ、メディアや雑誌に多数出演。新著に『血糖値を下げる夜9時からの遅ごはん』(誠文堂新光社)、『コンビニ食・外食』で健康になる方法』(草思社)等。夕刊フジにコラム『きょうから実践 外食・コンビニ健康法』を7年間連載中。

「調剤薬局ジャーナル」2020年11月号より転載

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