西洋医学と東洋医学の融合で、ガン患者を救う! 横内醫院院長 横内正典氏

西洋医学と東洋医学の融合で、ガン患者を救う! 横内醫院院長 横内正典氏

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連載Vol.3.「癌」という漢字の意味とは

横内醫院院長 横内正典氏

連載Vol.3.「癌」という漢字の意味とは

池田
ガンを治療するうえで大事なことは何でしょうか?
横内
まず、相手を知ることです。がんと闘うためには、その本質は何かを知らなければ。
そもそも「癌」という字の意味をご存知ですか。この漢字は中国の『衛濟寶書』という本の中に見出されるのですが、やまいだれに品、山と書きますね。硬い腫れものという意味ですが、この本を書いた東軒居士という人が、ガン患者を診察したら自分の好きなものをもっぱら食べていたからこの漢字をあてた、と述べています。
私も自分の好きなものだけを食べていて直腸ガンになりました。ちょうど50歳の時です。だから食生活は重要だと身にしみています。
かつて、沖縄の平均寿命は男女ともに全国の都道府県の中でも上位を占めていました。特に女性は昭和50年から平成17年まで全国1位、男性も平成7年までは10位以内にランクインしていました。ところが平成27年の調査では、女性は7位をキープしているものの、男性に至っては36位と大きく順位を落としています。
横内正典氏

クリニックに並ぶ横内先生のご著書。攻めの漢方で癌患者と向き合ってきた

池田
食生活の変化が大きいとお考えですか?
横内
沖縄のおじい、おばあは伝統の沖縄料理をたべてピンシャンと元気です。でも、アメリカから安い牛肉が入ってきて、若い人たちの食生活が急激に欧米化しました。沖縄には飲んだ後の締めにステーキを食べる習慣があるとか。私も25年前にガンになりましたが、当時は黒毛和牛の産地の病院に勤務していたので、歓迎会や送別会、何かあればステーキを食べていました。バターやチーズも、人の倍ぐらい食べていたかもしれません。
朝食もそうです。パンと牛乳ではほとんど噛まないでしょう。反対に、和食の朝ごはんはお米にお味噌汁、焼き魚に漬物。よく噛まないと呑み込めません。
それに沖縄は車社会ですから、近場でも歩かないで車で行く。運動不足になりがちです。沖縄の人の平均寿命がランクを落としていることからも食生活や生活習慣は大切だと思いますね。

VOL.4 へ続く >>

横内正典(よこうち・まさのり)
プロフィール
1944年、中国旅順市生まれ。71年、弘前大学医学部卒業、函館市立病院外科に勤務。73年、弘前大学医学部第二外科学教室に入局し、消化器癌を研究。82年、青森県町立田子病院長として赴任。94年、漢方と気功による癌治療を実践すべく東京都東中野に横内醫院を開業、全国から末期癌の患者がひっきりなしに訪れることで知られる。医療法人社団心醫会 横内醫院院長。著書に『究極の癌治療』(光雲社)、『絶望を希望に変える癌治療』『抗癌剤の副作用で苦しまないために』(たま出版)等、多数。

「調剤薬局ジャーナル」2020年9月号より転載

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